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Author:ラボスタッフ
北里大学海洋生命科学部
ミニ水族館
『北里アクアリウムラボ』
学生スタッフ達による日々のあれこれをお届けします。

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みなさん、こんにちは!
北里アクアリウムラボ13期の星場です。
新年度が本格的に始まり、忙しくなってきましたがいかがお過ごしででしょうか?

 今回は、こちらの少し変わった生き物について紹介したいと思います!

トリノアシ




 「トリノアシ Metacrinus rotundus 」という生き物です。名前の由来は鶏の足に形が似ているから、だそう(そのままですね)。

トリノアシ腕と茎



 こちらの花びらのようになっている部分がトリノアシの「腕」です!この腕を用いて水中を流れる餌を絡めとっています。

 また、動物ではなく植物に見えるかもしれませんがトリノアシは立派な動物です!餌を与えると腕をくねくねと動かす姿を見ることができます👀。トリノアシは、海中を流れるプランクトンやデトリタス(プランクトンの死骸や生物由来の物質)を食べており、当館では冷凍ワムシ、細かく砕いたホワイトシュリンプ、冷凍カイアシを一日二回与えています。
 
 トリノアシは、ウニ、ヒトデ、クモヒトデ、ナマコ、ウミユリなどの生き物が所属する棘皮動物門であり、そのうちウミユリに分類されます。なんと、約5億年前からこの姿をほとんど変えずに生き延びているんです!

 次に、トリノアシの面白い性質をご紹介します!
トリノアシは、貧弱なようで実はとても再生能力が凄まじいんです✨

ちぎれた腕


 こちらの画像は、外部の刺激により取れてしまったトリノアシの腕になります。

 なんと、この状態になっても
 動きます!

 実際に動いている様子はこちら👇👇👇

https://twitter.com/aqualabostaff/status/1604362974017519616?s=20

 生命力の神秘を感じてしまいます(^^♪

 また、こちらの画像もご覧ください!
再生>


 腕を落とした後に、再び新しい腕が生えてきているのがわかりますね!✨

 トリノアシは繊細な生き物なのでストレスを感じると腕をぽろぽろと落としてしまいますが、きちんと再生し、数か月後には元に戻るんです!この性質のおかげで、トリノアシは捕食者に齧られてダメージを負ったとしても生き残ることができています。タフさが素晴らしいです!


北里アクアリウムラボのトリノアシの普段の様子を公式インスタグラムにて公開していますのでそちらもチェックしてみてください!
↓↓↓
https://instagram.com/p/CmfjYOJBw6u/

いかがだったでしょうか?普段見る機会が少ないトリノアシに少しでも興味を持っていただければ幸いです。

現在北里アクアリウムラボは平日のAM10:00~PM4:00の予約制となっております。予約は北里大学海洋生命科学部学生課(042-778-7918)までお問合せください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!








 

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2023/05/10(水) 09:00 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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