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Author:ラボスタッフ
北里大学海洋生命科学部
ミニ水族館
『北里アクアリウムラボ』
学生スタッフ達による日々のあれこれをお届けします。

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みなさん、こんにちは!
北里アクアリウムラボ11期生の大薮です。

最近は「今日、暑いな…」と思う日が増えてきましたね。……みなさんはそろそろ"冷たい"ものが恋しくなってきていませんか?
そこで!私からみなさんにアクアリウムラボの"冷たい"をお届けしようと思います!

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こちら、深海水槽!! 深海は水深200m以深の海を示し、とても暗くて冷たい環境が広がっています。この水槽では冷たい水(約12℃)と暗い青色のライトで"深海の世界"をつくっています。

水温12℃って言われても想像し難いかもしれませんが、イメージは2月の比較的暖かい日の水道水(東京)です。炊事する方は分かると思いますが、2月の水道水って痛みを覚えるほどの冷たさですよね。
そして、暗さですが先の写真はブログ掲載用のため写真の明度を上げておりますが、実際は以下のような感じです。

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隣の水槽と比較して非常に暗いことがお分かりかと思います。
「暗くて、冷たい。」想像しただけで何となくひんやりしてきますね!

次に、深海水槽で展示されている3種の生き物と1種の標本の見所を順にご紹介します!


①ユメカサゴHelicolenus hilgendorfi
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の、愛称をちくわ(左:大きい方)とはんぺん(右:小さい方)です。
主に大きさで個体識別していますが、魚と言えどサイズ以外にも個体差はあります。ちくわはよく食べる食いしん坊さん、はんぺんはお目目ぱっちりな少食さんです。同じ種の魚でもこれ程の個性があるのです。アクアリウムラボには名前の付いている生き物が何匹かいますが、彼らもそのうちの2匹です。


②ヒメAulopus japonicus
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はんぺん同様少食な個体です。以前ラボに来てくださった小さなお子さんに「これ、ちくわ?はんぺん?」と聞かれたことがあるのですが、ヒメは腹鰭を使って砂の上に立つようにした体勢をとっています。お魚初心者さんはそれをみていただけるとユメカサゴとの違いがよくわかると思います。


③オオグソクムシBathynomus doederleinii
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深海生物といえばオオグソクムシをイメージする人は多いのではないでしょうか? サングラスをかけたような厳つい見た目が特徴的ですね。この写真には5匹のオオグソクムシが映り込んでいますが、実はこの水槽の中にはもっとたくさんのオオグソクムシがいます。また、オオグソクムシのある個体は非常に活発に泳ぐので、運が良ければ泳ぎ姿が観察できるかもしれません。


④サツマハオリムシLamellibrachia satsuma
……の標本。が、先に載せたグソクムシと写る、木の枝のようなものです。
「え?! あの枝?!」と言われそうですが、サツマハオリムシはこの中に棲む、ゴカイの仲間に当たるハオリムシという生き物です。
(※生きている様子はこちら)
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一般的なハオリムシは深海で生息していますが、サツマハオリムシは浅い所にも生息しています。非常に目立ちはしませんが、地味に貴重な生き物です。ハオリムシは日本で展示しているのは数館のみで、世界的にも珍しい生き物になります。


アクアリウムラボの深海の世界はいかがでしたでしょうか。
来館して頂ければ、ユメカサゴの個性、彼ら以外にも愛称をもつ生き物、オオグソクムシの泳ぎ方などを間近で見ることができ、また「『たくさんのオオグソクムシ』と言うけれどじゃあ何匹いるの?」と実際に数を数えてみたりなど、"冷たい"以外にも"面白い"を感じていただけると思います。
加えて、4番目に紹介させていただいたサツマハオリムシ(標本)ですが、深海水槽とは別の水槽で生体を展示しています。アクアリウムラボでは他の水族館で見られない"瓶の中で"飼育展示された(特殊な飼育方法をされた)サツマハオリムシを見ることができます。そちらと合わせてご覧いただくと一層面白いことかと思います。
今回の記事で少しでも"冷たさ"と深海水槽の"見所ポイント"を覚えて頂ければ幸いです。

現在、北里大学アクアリウムラボはコロナウイルス感染拡大防止のため当面の間、臨時休館となっております。
開館後、お越しの際にはぜひ、深海の世界を堪能していってください。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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2020/05/13(水) 08:14 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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