こんにちは 9期生の寺岡です
5月も後半に入り、神奈川県は真夏日を記録するほどの厚さになってきました
そんな暑さの中、先日行った近所のスーパーでまだ寒い季節を思い起こすような海産物が売っていました
売られていたのはアクアリウムラボでも飼育をしている生物なのですが、以前から観察していてどうしても気になる点があったため思わず購入してしまいました
それが今回ご紹介する トゲクリガニ Telmessus cheirgonus です

【エサの乾燥エビを食べるラボのトゲクリガニ】

【スーパーで買ってきたばかりの活きトゲクリガニ(2杯で約800円)】
名前の由来は「背面が栗に似ている」ことに由来するようです。確かに甲羅の形を見ると栗に見えなくもないですね
しかし、見た目に関して何か既視感を覚えませんか?
・・・そうなんです。何を隠そう、このトゲクリガニはあの高級品のケガニ Erimacrus isenbeckii との近縁種なんです!
生息地はケガニとは少々異なりますが、北海道西岸から東京湾までとそこそこ冷たい海域に生息しています。ラボ内でも飼育に当たってはクーラーをつけて低水温で飼育しています
さて、ケガニと近縁種だと分かると、誰もが最も気になってしまうのはやはり「味」かと思います
そう、冒頭で僕が気になっていた点というのはまさしく「トゲクリガニの味」のことなのです
今回はそれを確かめるべく、スーパーで購入したトゲクリガニを味噌汁にしてみました!
調理は至って簡単です。
①トゲクリガニを塩茹でしたあとに半分に割る
②別の熱湯に少量の鰹出汁と昆布出汁、割ったクリガニを加えて適当に出汁を煮出す
③数分ほどしたら切った長ネギを入れ、味噌を溶かせば完成です!

【いざ実食!】
汁自体にはカニの風味が強く感じられ、ネギのおかげで磯臭いというほどでもなく程よくまとまったと思います
肝心のトゲクリガニですが、身がとても甘く、味噌の塩味と非常に良く合います
そしてなにより、カニ味噌の部分がとても濃厚で、ケガニよりも美味しいのでは?と感じるほどでした。
実際に食べた感想として、トゲクリガニはケガニに迫る美味しさがあると感じました
身はそれほど多くはないですが、このためだけに買う価値は十分にあると思いました
皆さんもスーパー等で見かけた際には是非購入してみてはいかがでしょうか?
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