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Author:ラボスタッフ
北里大学海洋生命科学部
ミニ水族館
『北里アクアリウムラボ』
学生スタッフ達による日々のあれこれをお届けします。

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こんにちは、ラボ8期の牧野です。
今回はイガイ類のある特性についてお話ししたいと思います。

S_7662737667116.jpg
この写真を見て、お気づきになったことはないでしょうか??
イガイの周りに糸が見えますよね(私は最初釣り糸が絡まってると思ってました)。
実はこれは足糸という、体を固定する細い繊維です。
足糸の先に付いている粒々はイガイ接着タンパク質というもので、その名の通り接着剤の働きをします。
分かりやすく例えるならイガイは船、足糸はロープ、イガイ接着タンパク質はイカリ、でしょうか。

イガイ類などの基質表面固着型(岩盤などの硬い基質に直接付着する)貝類は、泳いでいた幼生が着底する際、まず足の内部にある足糸腺からコラーゲンの液状物質(海水に触れると硬化する)を分泌します。
次に足の溝に沿ってこの物質を基質まで流し、硬化して糸状になったら足を基質から離します。
これを何回も繰り返すことによって繊維状の足糸が完成するのです。

イガイ類はこの固着性ゆえに岸壁や水中構造物、船底などに密に付着し、汚損生物として問題となっていますがその反面、イガイ接着タンパク質が水中接着剤や生体膜の修復などに利用できることが最近の研究で分かってきたようです。
一見価値の無いようなものも(ムール貝は食用としてすでに価値はありますが)発想の転換や新たな気づきで価値を見出すことができる、良い例だと思います。
このことを頭に入れつつ、これから始まる研究を楽しんでいきたいと思います。
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2018/03/22(木) 03:37 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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