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ラボスタッフ

Author:ラボスタッフ
北里大学海洋生命科学部
ミニ水族館
『北里アクアリウムラボ』
学生スタッフ達による日々のあれこれをお届けします。

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こんにちは!
北里大学アクアリウムラボ11期の大倉です。
今年もあとわずかとなりましたがアクアリウムラボの生き物は変わらず元気に過ごしています。
そんな中、ラボの常設展示に新しいお仲間が追加されたのでご紹介させていただこうと思います。その生き物がこちらになります。

アマクサ

この子はクラゲの仲間でアマクサクラゲ Sanderia malayensis といいます。なんとこのクラゲはアクアリウムラボ出身の子達なんです。クラゲ大好きな学生が毎日我が子のようにお世話した結果、ポリプからこんなに綺麗に成長しました。
和名の由来は九州にある天草地方でよく見られるため、その土地の天草から名前がついたそうです。

見た目としては扁平半球型の傘を持ち、傘の真ん中付近に4本のひらひらとした口腕を持ちます。また、なんといってもとても長い16本の触手が特徴の綺麗なクラゲです。こんなに長いと絡まったりしないかという疑問を持つ方も多いかと思います。事実、クラゲの触手は絡まって千切れてしまうことがありますが、再生力が強いため数日経てば自然と復活します。不思議な体をしてますよね。

アマクサクラゲの特徴はまだまだあります。このクラゲの食性は肉食で魚やプランクトンを食べますが、それだけでなく他の種類のクラゲも食べて生活します。本当にクラゲを食べて生きていられるのかと疑問に思った方いると思います。自分もそうでした、この目で見るまでは…
実はアクアリウムラボでも今では餌として食用クラゲを食べさせているのですが、その前は他のクラゲ同様アルテミアという微生物を餌として与えていました。しかし、アルテミアではあまり成長が見られなかったため餌を食用クラゲに変えたところみるみる大きくなっていったのです。やはり好物だから食いつきがいいのか、もしくはクラゲの栄養価が実は高いのか、真相はわかりませんがとにかくアマクサクラゲは他のクラゲを食べても大丈夫なようです。生き物ってすごいですね。

他にも特徴的な部分として刺胞が挙げられます。クラゲといえば毒があるイメージありますよね?刺胞とはこの毒を持つ針のことを指します。アマクサクラゲも非常に強い毒を持っていますが実は刺胞のある場所が他のクラゲよりもずっと多いんです。一般的なクラゲは傘の外周にある触手に刺胞があるのですがアマクサクラゲは触手に加えて傘の部分にも放射状に刺胞をもちます。

アマクサ2


傘の上部分に白い粒のようなものがあるのが見えますがこれがアマクサクラゲの刺胞です。刺されるとかなり痛みます。
遊び半分でも傘に触れると非常に危ないので気をつけましょう。

以上でアマクサクラゲのご紹介とさせていただきます。
北里アクアリウムラボは新型コロナウイルス感染症拡大防止のため一時閉館しておりますが、開館した際にはぜひ新しい仲間であるアマクサクラゲを見にいらしてください。
最後まで閲覧いただきありがとうございました。
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2020/12/29(火) 19:00 | コメント:0 | トラックバック:0 |
こんにちは。11期生の金子です。

先日、Twitterでは北里アクアリウムラボの投稿に予想以上の反響をいただきました。動画の再生回数は20,000件を超え、「すごい!」「かわいい!」「賢い!」などと多くのコメントもいただきました。たくさんの方に見ていただけて嬉しく思います。ありがとうございます。

非電動自発摂餌装置 20201222 01
動画はコチラから


そこで!今回は動画の主役 イシダイ Oplegnathus fasciatusお手製自動給餌装置について改めて紹介したいと思います!


動画の内容は、イシダイが水中に吊るされたプルスイッチを咥えて引っ張り、自分で装置からエサを出して食べるといったものです。

魚にもこんなことが出来るのか!と驚かれた方や、魚を見る目が変わった!という方もいるのではないでしょうか?私自身もその1人です。意外にも魚は高い学習能力を持っています。その中でもイシダイは特に賢いことで知られています。実際、イシダイの学習していくスピードには目を見張るものがありました…


まずは、イシダイが装置を利用できるようになるまでの訓練についてお話しします。

訓練では装置を使いません。約15cmの釣り糸の両端に、小さな鉛と輪ゴムを結びつけたものを使いました。鉛は後に装置のプルスイッチとなるもので、輪ゴムはイシダイが鉛を引っ張ったときに衝撃を吸収するためのものです。輪ゴムの部分を手に持って鉛を水中に吊るし、訓練を行いました。

実は、あのイシダイも初めて水中に鉛を吊るした際には、誰が見ても分かるくらい鉛を警戒していたのです。鉛の近くにエサを落としてみると恐るおそる寄ってきて、翌日には拍子抜けするくらい慣れていましたが…

これが訓練の第一歩です。


その後は徐々に難易度をあげて学習させていきます。

鉛に近づいたらエサを与える
     ↓
鉛をつついたらエサを与える
     ↓
鉛を咥えたらエサを与える
     ↓
鉛を引っ張ったらエサを与える

といった感じです。好奇心旺盛なイシダイは一連の訓練を約3週間でこなしてくれました!もちろん、人間が「咥えてくれ!」「引っ張ってくれ!」と望んでも、イシダイにこの想いは届きません。難易度をあげた際にはなかなか思い通りの行動が現れず、どのように誘導すればいいのかと悩まされたこともありましたが、イシダイは自ら試行錯誤して順調に学習してくれました。

イシダイは装置を利用できるようになった後も学習能力の高さを見せてくれました。次第に力加減を覚えていったのです!全力でプルスイッチを引っ張ることはほとんどありません!本当に賢い魚なのだと感心しました…


ちなみに、この訓練をカサゴでも挑戦してみたところ、1ヶ月かけて鉛を咥えるようにしかなりませんでした。間違いなく学習はしているのですが、鉛を咥えるとカサゴは動きを止めてしまい、どうしても引っ張ってくれなかったのです。それでも、イシダイ以外にも装置を利用できるようになる魚は多くいるはずなのです。今後、他の魚でも挑戦してみることがあるかもしれません!


続いて、Twitterに投稿した動画には写っていなかったお手製自動給餌装置をお披露目します!

こちらが装置の全容です!

非電動自発摂餌装置 20201222 02

イシダイが無駄に可愛らしく写っていますが、装置の方を見てください!


私はこの装置を「非電動自発摂餌装置」と名付けました!長いので普段は省略して「装置」と呼んでいますが…

もっと機械らしいものを想像していた方にはガッカリさせてしまうのではないかと少し不安になりましたが、これが現実です。難しい名前を付けたわりには、手作り感あふれる外見となっています。なんとモーターやセンサーは使用していません。材料のほとんどは100円ショップで購入しました。

それでも!機能性は名前負けしていないつもりです!エサが確実に1粒ずつ出てくるように試行錯誤し、イシダイには負担がかからないように可能な限り配慮して開発した装置なのです!


せっかくなので、装置の仕組みについてもう少し紹介させてください!

非電動自発摂餌装置 20201222 03
※紐は黄色い線で強調しています。

イシダイがプルスイッチを咥えて引っ張ると、エサ入れの下にある回転板が赤い矢印の方向に回ります。回転板にはエサが1粒はまる穴があり、回転板が60度ほど回転することで、その1粒のエサが青い矢印で示したように2つの穴を通って水槽まで落ちていきます。イシダイが引っ張ることをやめると、おもりによって元の状態に戻るという仕組みです。


イシダイの学習も装置の開発も成功する保証はありませんでしたが、今回の挑戦によってイシダイの素晴らしさを少しでも感じてもらうことができたのではないでしょうか。魚の魅力をもっと知ってもらうため、北里アクアリウムラボはこれからも様々な挑戦をしていきます!ご期待ください!


現在、北里アクアリウムラボは臨時休館中です。再開しましたら是非お越し下さい。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

2020/12/23(水) 10:00 | コメント:0 | トラックバック:0 |
みなさんこんにちは!
北里大学アクアリウムラボ11期生の伊藤です。

来週はクリスマスですね。今年もクリスマス展示を行いますが、12期生の有志が展示について考えています!今年は北里祭が行われなかったため、12期生にとってクリスマス展示は初めての企画展示ということになります!どんな展示になるか楽しみですね。

さて、今回紹介させていただくお魚はこちらになります!
シマハギ(Acanthurus triostegus)(←斜体にします。)です。

トム


おちょぼ口がかわいい!
シマハギは水槽の壁などについているコケを食べています。コケを食べているのは見てわかるのですが、正直水槽の壁があまりきれいになっていないように感じました... 
でも、コケを食べてる姿がかわいいので、許してしまいます(*´∀`*)

シマハギの英名はConvict surgeonfishです。Convictは囚人という意味です。白色と黒色の縞々模様でこの名前なんですね。

シマハギは沖縄で食べられることがあります。煮付け、塩焼き、ムニエル、唐揚げで食べられます。味は淡白で美味しいとのことです!

次にシマハギのいる水槽のお魚もご紹介します。

わー


(1)のお魚はマンジュウイシモチというお魚で、別名が「イチゴパンツ」です。まるで水玉模様のパンツを穿いているみたいですね。鰭の動かし方がかわいい!
(2)のお魚はトカラベラの幼魚で、大人になると雄は褐色や青色、雌は赤や黄色の模様になります。成長が楽しみですね。

現在北里アクアリウムラボは新型コロナウイルス感染防止のため、閉館しております。開館した際には、ぜひこの水槽にいるお魚たちだけでなく、他の魅力的な生物たちを見に来てくださいね!

最後まで閲覧ありがとうございました!

2020/12/16(水) 07:00 | コメント:0 | トラックバック:0 |
こんにちは!
北里大学アクアリウムラボ11期生の池羽です。
一段と冷え込みが強くなった12月ですが、いかがお過ごしでしょうか。
12月といえばクリスマスですよね。サンタクロースやトナカイといったマスコットに負けないようなアクアリウムラボのかわいいお魚を紹介します!

こちらが今回紹介するお魚です!
プロトプテルス・アンフィビウス
Protopterus amphibius (Peters, 1844)

20201210120153d40.png


アフリカ原産の肺魚の一種です。Protopterus属の中では最小の種であり、マルっとした体型がかわいらしく観賞魚としても人気があります。
北里アクアリウムラボで展示している肺魚には他にオーストラリアハイギョという種がいます。こちらはアンフィビウスと比べかなり大きな体をしています。
肺魚の一種ということですが、名前の通りこの魚は肺で呼吸をします。肺呼吸を行う魚は酸素を空気中から取り込み、二酸化炭素を水中で排出します。
肺魚は原始的な魚であり、酸素の少ない淡水での生活に適応するために肺呼吸を始めたと考えられています。

202012101202072f1.png


そしてその魚が海に戻り肺呼吸が不要になった結果、肺が浮き袋に進化したという説があります。肺呼吸が不要になった魚というのが広く知られる鰓(えら)呼吸を行う魚です。生き物の適応や進化って不思議ですね。
アクアリウムラボのプロトプテルスでも数時間に何度か水面に上がり呼吸をしている様子が観察できます。呼吸をするために小さなヒレで精一杯泳いでいる様子はとても可愛らしいです!
北里アクアリウムラボは感染症拡大防止のため一時閉館しております。開館した際にはぜひプロトプテルスの愛らしい姿をご覧になってください!
ご閲覧いただきありがとうございました!

2020/12/10(木) 12:04 | コメント:0 | トラックバック:0 |
みなさんこんにちは!アクアリウムラボ11期生の阿部です。

アクアリウムラボでは11月で先輩方が引退され、代替わりしました。我々11期生、そして新しく加わった12期生の全員で、気持ちを新たに頑張っていきたいと思います!



さて、今回私が皆さんにご紹介するのはこちらのオニダルマオコゼ(Synanceia verrucosa)です。

IMG_4016.jpg
ただの岩のようにも見えますが、立派なお魚です…!

彼らは普段、岩のようにじっとして身を潜め、餌が目の前に来た時だけ動きます。まるでハンターですね!

さらに、背中の棘には強力な毒があります。

海の中で見かけたら要注意です。



そんなオニダルマオコゼですが、脱皮をするのを皆さんはご存知でしょうか?

その写真がこちらです!
IMG_4413.jpeg
赤い丸で示したように、水槽中に白い何かが浮いているのが分かりますでしょうか…?

これが、脱皮したオニダルマオコゼの皮です!



脱皮の理由については、長期間海中にじっとしているせいで自然と体に付いてしまう藻類を、定期的に綺麗にするためであると言われています。

脱皮する魚は珍しいので、驚いた方も多いのではないでしょうか。

彼らは定期的に脱皮を行うので、運が良ければ脱皮シーンを見られるかもしれません…!



現在は新型コロナ感染症拡大防止のため、北里アクアリウムラボは閉館させていただいております。開館した際には、摩訶不思議なオニダルマオコゼを皆さんの目で是非ご覧ください。



最後まで閲覧ありがとうございました!

2020/12/02(水) 18:00 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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