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ラボスタッフ

Author:ラボスタッフ
北里大学海洋生命科学部
ミニ水族館
『北里アクアリウムラボ』
学生スタッフ達による日々のあれこれをお届けします。

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どうもみなさま、アクアリウムラボ9期生リーダーの末野です。

ラボ日記特別編、その3です!
その1 その2はこちら→ラボ日記特別編その1  ラボ日記特別編その2


今回は深海でのドレッジの様子と、夜中に出会った可愛い生き物たちをご紹介します!
その2は僕が死んだ話と、うんめぇ魚を食べましたって話しかしてないので、そろそろ真面目にやります。

その1で伊勢湾におけるドレッジ調査をご紹介しましたが、あちらは水深が比較的浅い場所でした。今回は深場!列記とした深海です。
水深200mを超える部分を深海と呼び、地球上の海の体積のおよそ95%は深海です。つまり、地球上で7割を占める海の殆どは深海なのです。今まさにその未知のフロンティアを調査しようというのですから、ワクワクが止まりません。


当然浅い場所とは違う生物がたくさん見られることでしょう。一体何が見られるかな〜……?

おー……これは……

砂礫


物凄い量の礫!泥がたくさん入ってくると思っていたら、まさかのゴツゴツした礫が大量に入ってきました。

しかしこんなところにも生物はいるのです。礫には共に乗船した広瀬先生が研究対象とするコケムシの仲間がたくさんついていました。広瀬先生は暑い中、ピッケルを使ってコケムシが付いた礫をずっと割っていました……
コケムシ砂礫


コケムシ、ドマイナーな生物ですが、とっても魅力的で面白いので、詳しく知りたい方は是非こちらも……

コケムシについて→コケムシWebSite



こちらは私の先輩が研究されているウミクワガタという生き物です。

ハナダカウミクワガタ
ハナダカウミクワガタCaecognathia nasuta



顕微鏡で見てみると、本当にクワガタのような見た目!でもクワガタではなく等脚類、つまりダンゴムシやグソクムシに近い仲間です。大きな顎がついているのがオスだけというのもますますクワガタっぽいですよね。
ウミクワガタは魚の血を吸って生きており、血を吸い終えると砂の中やカイメンの中などに隠れて生活をするそうです。



また別地点のドレッジでは礫ではなく、大量の泥が入ってきました。ここにはたくさんの甲殻類が!

甲殻類




ちなみにドレッジ調査、とにかく運搬と洗い出しが大変!礫も泥も非常に重いので、運ぶのも一苦労……
何度かドレッジを行い、深海の底質は礫、泥、砂と多岐にわたりました。

ドレッジ作業を一通り終え、その後に流れ藻採集を行いました!
流れ藻とは、外洋をふわふわ漂っている海藻のことです。流れ藻には様々な生物が隠れ家として住み着いているんです。



さっそく流れ藻を掬ってみると……いた!
これ、ただのゴミに見えますが魚です!トビウオの仲間の赤ちゃんです!キャワイィ〜!!

トビウオ稚魚


こちらはギンカクラゲPorpita porpitaとカツオノエボシPhysalia physalis、アオミノウミウシGlaucus atlanticus

とっても美しい……


ギンカクラゲ

カツオノエボシ


アオミノウミウシ



いいですね、やはりいつも採集する沿岸では見られない生き物たちがたくさんいてとっても楽しいです。



そして夜間になると流れ藻とはまた別に、生き物がそのまんま流れてくることがあり、これも採集しました。夜間の海面採集です。
中でも面白いのが、トビウオ!普段は危険を察知すると、ご存知の通り飛んで逃げます。しかし夜間は寝ているのか全く逃げません!

上から網で余裕で掬えました。なんてチョロい……

トビウオ


子供はとっても可愛く、成長するとこんなにもカッコよく綺麗になるトビウオ。まじまじと観察する機会ってあまりないので、とても貴重な体験でした。

シリーズでお伝えしてきたラボ日記特別編の伊勢湾調査。次回でラストとなります!最後の最後でとんでもない出会いが待ち受けていたので、乞うご期待!



それでは!

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2019/09/25(水) 23:03 | コメント:0 | トラックバック:0 |
こんにちは。
アクアリウムラボ10期生、久保です。
季節が移ろい、肌寒い日も増えてきました。
そんな季節の中でもラボのお魚たちは元気いっぱいです。
今回紹介するラボのお仲間はスポッテッドガーLepisosteus oculatusです。
スポッテッドガー

まず長い口ですね。
スポッテッドガー 口

鋭い歯が並んでいて見た目はワニのようです。給餌の際には、すぐ反応して近寄ってきます。餌を食べるのは少し下手で、給餌の棒に噛み付いてくることも多々あります。

次に体表面の鱗でしょうか。魚の鱗は4つに分けられ、イワシなどが円鱗(えんりん)、マダイなどが櫛鱗(しつりん)、サメなどの楯鱗(じゅんりん)、そしてガーのもつ硬鱗(こうりん)があります。普段スーパーに売られているお魚にある鱗とは異なり、見た目はこんな感じです。
スポッテッドガー 鱗

ラボにいるお仲間のポリプテルスたちも同じ鱗を持っています。

最後は特定外来魚だということですね。魚類では、特定外来生物として26種が指定されています。環境省のホームページにリストが載っているので、よければ皆さんも見てみてください。もし、ペットで飼っている方がいたら、最後まで責任持ちましょう。

以上、ラボのスポッテッドガーの紹介でした!
ガーは外来魚水槽にいます。水槽内には他の種類の外来魚も一緒にいるので、アクアリウムラボにいらした際は併せてご覧ください!
お待ちしています。

2019/09/25(水) 00:23 | コメント:0 | トラックバック:0 |


みなさまこんにちは。
アクアリウムラボ9期生リーダーの末野です。



更新が遅くなり大変申し訳ありません(><)今回も引き続き、伊勢湾~熊野灘調査の様子をご紹介いたします!
伊勢湾~熊野灘調査その1を読んでいない方は是非ともその1もお読みください!→ラボ日記特別編その1

前回は伊勢湾にて行ったドレッジ調査を紹介しました。
ドレッジを終え、ついに外洋である熊野灘へ移動。外洋に出た途端、波が荒々しくなり、船も揺さぶられました。

その後プランクトンネットというものを中層付近で曳き、浮遊しているプランクトンを観察!……するはずでした。
いや、プランクトンネットはやったんです。
私以外の方々は色んな動物を観察したのです。私以外は!

プランクトンネット
                              プランクトンネット
                  このネットで海中を曳き、サルパやクラゲなどを採集



私に何が起こったのか、それはもうお察しでございます!!!夕方から次の日の朝まで12時間くらいうなされていました。
一番ヤバかったのは夜中の23時頃、シャワーを浴びていた時ですね。ホントまじ……うん……(後々しっかりプランクトンネットの様子はお伝えいたします)。

ちなみに船はずっと外洋に出っぱなしなため、使える真水には限りがあります。トイレで流す水も汲み上げた海水にするという徹底ぶり。シャワーも髪や身体を流す時以外は絶対に止める!普段真水をたくさん使えることに感謝しなければいけませんね。


そしてドレッジやプランクトンネットとは別に、釣りをしたり、網を使って海面にいる生物を採集したりもしました。
最初の釣りではマサバScomber japonicusが爆釣!ゴマサバScomber australasicusもちらほら。私と同じ研究室の学生がものスゲー数を釣り上げて、夜な夜な捌いてくれました。サバだけに。

サバ

サバ塩焼き

サバは塩焼きにして夜食にしました。脂が乗っていてとっても美味……!

またお昼の釣りでは深場にいるウッカリカサゴSebastiscus tertius、トゴットメバルSebastes joyneriなども!こちらはお刺身に……ふふふ。



うっかりカサゴ


おさしみ




その後別の地点へ移動。ここでもドレッジを行いました。この地点は深海なため、その1で紹介した生物とは全く違う深海生物たちと出会えるはずです。



さてさて……何と出会えるかな……?

つづく!

2019/09/24(火) 20:40 | コメント:0 | トラックバック:0 |
みなさんこんにちは!アクアリウムラボ9期生の海老澤です。

今回は、自然界では鮮やかな色を呈し、飼育下では地味な色に変化する ソラスズメダイ Pomacentrus coelestis をご紹介します!

まずは自然界での様子です↓
IMG_1238.jpg

一昨日、西伊豆でダイビングをした際の1枚です。コバルトブルーに輝く群れは、息をのむほどの美しさでした!ソラスズメダイは Heavenly damselfish(天国の少女)とも呼ばれています。
本州~九州地方の沿岸の岩礁域などに生息しているため、堤防から観察することもできますよ!


続いて、アクアリウムラボで飼育している個体の様子です↓

IMG_1375.jpg

7月末にラボにやってきて、現在バックヤードで飼育している個体です。
まだ鮮やかですね!


IMG_1280.jpg

こちらは磯水槽で展示中の個体です。
ちょうど1年ほど前に東伊豆で採集しました。数か月後にこのような色になりました...ちょっと地味です......
ソラスズメダイを飼育下で青色に戻す方法は明らかになっていません。ですが、突然青色に戻ることもあるようです。

今は1、2枚目のような姿ではありませんが、飼育下でのみみられる魚の特徴を観察できるのも水族館の魅力のひとつだと私は思います。魚名板の写真は、鮮やかな青色だった頃のものなので、ぜひ目の前のソラスズメダイと見比べてみてくださいね!

最後まで読んでくださりありがとうございました(/・ω・)/
おまけの写真です↓

IMG_1362.jpg

2019/09/17(火) 17:16 | コメント:0 | トラックバック:0 |
皆さんこんにちは!10期生の梶谷です!
週初めの台風は大丈夫でしたか?筆者は台風一過の暑さでぐったりしてます…。
今回紹介するのはこちら!

マボヤ
マボヤHalocynthia roretziと、

ヨーロッパザラボヤ
ヨーロッパザラボヤAscidiella aspersaです。

この子達、動いてない様に見えて立派な動物なんですよ!


ホヤはあちこちで見られる脊索(せきさく)動物です。脊索動物にはヒトを始めとした脊椎(せきつい)動物も含まれていて、実は心臓も胃も持ってるんです。
ではどの様に餌を食べるのか、下のマボヤの図をご覧下さい。
ホヤ構造

ホヤの仲間は海水を濾過する事でプランクトン等を捕獲します。まず入水孔から海水を取り込み、鰓嚢(えらぶくろ)という器官でプランクトンをこし取り、最後に出水孔から濾過した海水が出ます。こうして見ると、なんだかティーポットみたいな構造ですね!


この2匹は共に岩手県の北里大学三陸臨海教育研究センターからやってきました。しかし、この2種類が岩手県の漁業に与える影響は全く異なるものになります。
マボヤは古くから日本、特に三陸地方にて食用として流通しています。筆者も頂いた事がありますが、磯の香りと独特のエグ味があり、ビールと非常に良く合いました!


しかしもう一方のヨーロッパザラボヤ。名前に「ヨーロッパ」とある通り、海外からやって来た外来種なのです。以前、海外からの船にくっついてやって来たものが増殖し、今ではありふれた種になってしまいました。
更に、ヨーロッパザラボヤは養殖中のホタテの貝殻によく付着し、ホタテが食べるはずのプランクトンを横取りしてしまうのです!!!
そのため、この子はホタテを初めとした東北の養殖漁業に多大な影響を及ぼしています。


北里大学海洋生命科学部では、夏季実習にてホタテに付着したヨーロッパザラボヤの個体数を測定し、そのデータを三陸の漁協に提出しました。生徒が測定したデータが実際に漁業に貢献しているのです!
少しでも海洋生命科学部の活動に興味を持ったあなた!是非本学部にお越しください。学部の研究活動をより深く知ることが出来ます。
北里祭でも展示を行っているので、見に来て下さいね!
最後までお読み頂き、ありがとうございました!

2019/09/11(水) 06:07 | コメント:0 | トラックバック:0 |
こんにちは!9期生の伊井です。

今回紹介するのはギンユゴイ Kuhlia mugilです!
DSC_1338.jpg

特徴は何といってもこの美しい銀色の体と、黒と白の縦縞模様がある尾びれ
この2つの特徴を覚えておくと水族館でも容易に見つけることができます。

この魚は神奈川県だと今のような暖かい時期に岩礁域潮だまり河口域などで生息しています。
つまり、何かしらの用事で海沿いに来た時にちらっと海を覗いたらこの魚を見つけられるかもしれません…

そんなギンユゴイですが、アクアリウムラボでは磯水槽で展示しています!
ここの個体はまだ小さいですがギンユゴイの特徴はしっかり見られます!
そんなかわいくてきれいなギンユゴイ、是非見に来てください!

それでは!

2019/09/10(火) 09:00 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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