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ラボスタッフ

Author:ラボスタッフ
北里大学海洋生命科学部
ミニ水族館
『北里アクアリウムラボ』
学生スタッフ達による日々のあれこれをお届けします。

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皆さん、こんにちは。
アクアリウムラボ12期生の沖です。

6月になり、雨が降る日が多くなってきました。梅雨はジメジメして気分も上がりませんが、皆さんはどうお過ごしでしょうか?

今回は"雨"から連想をして、"カエル"が名前につく、この生き物をご紹介します!

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こちらが"カエル"の名がつく、カエルウオ Istiblennius enosimae です!

カエルウオは、浅い岩礁性海岸やサンゴ礁などに生息しています。顔がカエルに似ていることと、岩の上をカエルのように飛び跳ねることから、カエルウオと名前がつけられたそうです。胸鰭と尾鰭を使って、ぴょこっと飛び跳ねます。カエルウオは付着した藻類を食べるため、水槽の壁に付着したコケを食べてくれます。そのためカエルウオは、水槽内のお掃除担当なのです!

こちらはカエルウオがコケ取りをしている様子です。

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水槽の壁に向かって口をあけているようですが、こちら側でははっきりとは見えませんね。では、反対側からみるとどうなっているのでしょう。

こちらが、カエルウオがコケ取りをしている水槽の壁側からみた様子です。

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水槽の壁にむかって…

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パカっと!

口を大きく開けて、水槽にくっついているコケを取っています。これを繰り返して、水槽の壁をきれいにしてくれているのです。お掃除ありがとう、カエルウオ。
壁に向かって口をパクパクさせている姿はとても可愛らしいです!可愛い上にお掃除までしてくれるなんて、良い所しかないですね!

現在、アクアリウムラボは閉館中ですが、開館した際には、ぜひカエルウオに注目してみてください!コケ取りをしている様子が見られるかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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2021/06/09(水) 12:00 | コメント:0 | トラックバック:0 |
皆々様こんにちは!
先日のブログにてラボのアイドル部門、見事3位にランクインした採集の天才、12期の石井です!
自分で名乗るのは些か恥ずかしいですね笑

さて、そんな私ですから、ラボにいる磯の生き物達のご紹介をさせてもらいます!
現在、アクアリウムラボには磯水槽というものが入り口入った正面にございます。私肝煎の水槽です。
ここでは、潮溜りで見られる生き物が暮らしています!
数種類、ここでご紹介させていただきます!

まずはこの子!
ナベカ Omobranchus elegans
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関東では厳寒期を除いて通年、潮溜りで会うことができます!!
特に春先から増え出して、ちょうど今時期(春〜初夏)に爆発的に増えます。
私が先日採集に行ってきた時にはもう一つの潮溜りに数匹のナベカが戯れてるような状況でした!
岩穴や岩陰、フジツボの殻などに入って顔を出しています!岩についた海藻に隠れていることもしばしば。
ラボの磯水槽ではそれを再現するべく、塩ビパイプを中に入れましたが、見事にナベカが入ってくれました!!
カワイイね!

さて、次はこの子!
ニジギンポ Petroscirtes breviceps
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なんで“ニジ“なんて名前がついてるのかは永遠の謎です笑
この子は海の中では流れ藻の周辺を浮遊していたり、ナベカ同様穴から顔を出していたりと、自由気ままな子です!
漁港などでも見られる、漁業者が船を泊めておいたりするロープの周りをフヨフヨしてることもよくあります。
浮遊感がたまらず落ち着きますよ!
カワイイね!

さて、ラスト行ってみましょう!
オヤビッチャAbudefduf vaigiensis
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どちらかと言うと南方系のお魚ですが、寒い時期にも見ないことはないです。
夏場なんかには夥しい量がいますが、群れていると水中が白と黒と水色と黄色と。彩られて非常に綺麗です!!
大人になると手のひらよりも大きくなりますが、ラボの子はまだ子供。
夜になると黒い線が緑色っぽくなるんですよ!(個体差あり。)
カワイイね!

では、タイトル回収に参ります。
このような磯の生き物は、皆々様が1番会いに行きやすい子達なのではないかと思います!
磯に行ったらぜひ、潮溜りを覗いてみてください!
その時、忘れてはならないのが装備です。
帽子、軍手、滑りにくいマリンシューズか磯足袋、濡れてもいい格好はマストアイテムです。特に、磯採集歴20年を迎えた私でも、油断すると磯場でつるっと行くことがあるので、例え滑らない靴を履いていても、濡れて海藻が繁茂してるところには踏み入らないように!(慣れれば別ですが)

是非、装備を揃え、網とバケツと観察槽を携え、潮溜りへ繰り出してみてください!
魅惑の世界が君を待っている。





2021/05/12(水) 22:33 | コメント:0 | トラックバック:0 |
こんにちは!アクアリウムラボ11期生の栗原です。

いよいよ新年度が始まりましたね…!新生活が始まる方もそうでない方も頑張っていきましょう!

さて、今回紹介するのはラボの水槽で見つけたちょっと変わった生物です!

図1

それがこちらの生物です!(画質悪くてごめんなさい!)
こちらはクモヒトデと呼ばれる生物の仲間で、チビクモヒトデ Ophiactis savignyi といいます。
名前にもあるように、一見するとヒトデのようにも見えます。確かにヒトデ類もクモヒトデ類も同じ棘皮動物と呼ばれる大きな動物群に属していますが、実は全く別の生物になります。ではどこが違うのか、それは体の構造と移動方法を見ればわかります。

図2

ヒトデの仲間であるイトマキヒトデ Patiria pectinifera と比べてみましょう。クモヒトデは中央の丸い体(「盤」と呼ばれる部位)と細い腕の境界がハッキリとわかりました。それに対し、ヒトデではどこからが腕なのかよくわかりませんね。

次に、ヒトデの中心から腕の先を見てもらうと、何やらニョロニョロしたものが沢山出ているのがわかると思います。これは「管足」と呼ばれる棘皮動物に見られる器官で、ヒトデはこの管足を使って移動します。対してクモヒトデは移動に管足を使わず、あの細い腕をクネクネと動かして移動します。

他にも違いはありますが、この2点だけでも十分見分けることが出来ます。水族館などで見かけた際は観察してみてください!

この水槽で見つかったクモヒトデですが、実はどうやって入り込んだのかよくわかっていません!気づいたら水槽の壁にくっついていたのでとても驚きました。なので他の水槽にもいるのではないかと思い、探してみたところ…
本当に見つかってしまいました!

写真3

(とても小さいため画質が大変なことになってしまいました笑。赤い丸の中にいます。)なんとサンゴ水槽に敷かれた石の隙間でひっそりと生きていました。さらによく探すと同じサンゴ水槽の石の隙間に5匹程いることが確認できました。本当にどうやって入り込んだのか…。クモヒトデの生命力の凄さを感じることが出来ました。
これからもこの奇妙な生物を見守っていきたいと思います!

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

2021/04/07(水) 10:00 | コメント:0 | トラックバック:0 |
あけましておめでとうございます!11期生の及川です。

みなさんは年末年始をいかがお過ごしでしたか?
お休みをのんびりと過ごすことが出来ましたでしょうか。

今回ご紹介するのは、ラボでのんびりと暮らしているネコザメ Heterodontus japonicus Miklouho-Maclay & Macleay,1884 です。
アクアリウムラボでは珍しい軟骨魚類の仲間です。

ネコザメ全体 写真1

優しく穏やかな顔立ちをしていて、とても可愛いらしいです。ネコザメの仲間は体が太く、頭の形がしっかりしているのが特徴です。「ネコザメ」という名前は、正面から顔を見たとき、眼の上がやや盛り上がっているところがネコの耳に見えることから名付けられたという説があります。

サメの仲間の中でもネコザメは、見た目同様大人しい性格の持ち主であると言われています。
同じ水槽に住むベラ達に、ごはんであるイカの切り身を横取りされかける場面がしばしば見受けられますが、彼らに攻撃することはなく、諦めずにこちらに向かって一生懸命顔を向けてくれる姿からも理にかなっているなと感じます。

日常の何気ない生き物達の行動が私達学生を感化し、成長させてくれていると思うと、感謝の気持ちは尽きません。

それでは、本題に戻りましょう。
一見優しそうで大らかなネコザメですが、怒ることもあります。
2つの背鰭にはそれぞれ棘があり、敵が襲ってきたときにこれを使って反撃をします。
また、もし飲み込まれてしまいそうなときには棘が引っかかり捕食を免れることができるんです。

ネコザメ棘 写真2

サメの仲間は水中を泳ぎ回るイメージがありますが、ネコザメは、比較的浅い海底に生息しており、岩礁などの身を潜められる場所を好みます。ちなみにラボのネコザメは水槽の端っこがお気に入り♥

ネコザメ端 写真3

体長に比べて大きめの胸ビレは、底を這うときに使います。一般的なサメのような流線形ではないため、もしかしたら泳ぐのは得意ではないのかもしれませんね。夜に餌を求めて動き回る習性があり、昼間はよりのんびりしています。

ネコザメ胸鰭 写真4

サメと言っても人に危害を加える事はなく、その愛嬌のある顔から水族館でも人気の生き物です。自然界での力感にあふれたサメのイメージを覆すとても可愛らしいサメです。

続きましてお食事シーン。
ラボのネコザメはイカの切り身を食べています。
自然界における主な食べ物は、貝類を始め、エビ、カニ、ウニなど、硬くてそのまま食べると痛そうなものばかり…。しかしネコザメの歯は硬い物を噛み砕くために特化した形をしています✨

ネコザメ歯 写真5

硬い殼を持つサザエを捕食する姿から、別名「サザエワリ」と呼ばれることもあります。
見た目に反してワイルドな一面もあるようですね♥

現在、アクアリウムラボは新型コロナウイルスの影響により一時閉館しております。
開館後お越しの際にはぜひご覧になっていただけたら嬉しいです♪
最後までお読みいただきありがとうございました。

2021/01/06(水) 11:59 | コメント:0 | トラックバック:0 |
こんにちは。11期生の金子です。

先日、Twitterでは北里アクアリウムラボの投稿に予想以上の反響をいただきました。動画の再生回数は20,000件を超え、「すごい!」「かわいい!」「賢い!」などと多くのコメントもいただきました。たくさんの方に見ていただけて嬉しく思います。ありがとうございます。

非電動自発摂餌装置 20201222 01
動画はコチラから


そこで!今回は動画の主役 イシダイ Oplegnathus fasciatusお手製自動給餌装置について改めて紹介したいと思います!


動画の内容は、イシダイが水中に吊るされたプルスイッチを咥えて引っ張り、自分で装置からエサを出して食べるといったものです。

魚にもこんなことが出来るのか!と驚かれた方や、魚を見る目が変わった!という方もいるのではないでしょうか?私自身もその1人です。意外にも魚は高い学習能力を持っています。その中でもイシダイは特に賢いことで知られています。実際、イシダイの学習していくスピードには目を見張るものがありました…


まずは、イシダイが装置を利用できるようになるまでの訓練についてお話しします。

訓練では装置を使いません。約15cmの釣り糸の両端に、小さな鉛と輪ゴムを結びつけたものを使いました。鉛は後に装置のプルスイッチとなるもので、輪ゴムはイシダイが鉛を引っ張ったときに衝撃を吸収するためのものです。輪ゴムの部分を手に持って鉛を水中に吊るし、訓練を行いました。

実は、あのイシダイも初めて水中に鉛を吊るした際には、誰が見ても分かるくらい鉛を警戒していたのです。鉛の近くにエサを落としてみると恐るおそる寄ってきて、翌日には拍子抜けするくらい慣れていましたが…

これが訓練の第一歩です。


その後は徐々に難易度をあげて学習させていきます。

鉛に近づいたらエサを与える
     ↓
鉛をつついたらエサを与える
     ↓
鉛を咥えたらエサを与える
     ↓
鉛を引っ張ったらエサを与える

といった感じです。好奇心旺盛なイシダイは一連の訓練を約3週間でこなしてくれました!もちろん、人間が「咥えてくれ!」「引っ張ってくれ!」と望んでも、イシダイにこの想いは届きません。難易度をあげた際にはなかなか思い通りの行動が現れず、どのように誘導すればいいのかと悩まされたこともありましたが、イシダイは自ら試行錯誤して順調に学習してくれました。

イシダイは装置を利用できるようになった後も学習能力の高さを見せてくれました。次第に力加減を覚えていったのです!全力でプルスイッチを引っ張ることはほとんどありません!本当に賢い魚なのだと感心しました…


ちなみに、この訓練をカサゴでも挑戦してみたところ、1ヶ月かけて鉛を咥えるようにしかなりませんでした。間違いなく学習はしているのですが、鉛を咥えるとカサゴは動きを止めてしまい、どうしても引っ張ってくれなかったのです。それでも、イシダイ以外にも装置を利用できるようになる魚は多くいるはずなのです。今後、他の魚でも挑戦してみることがあるかもしれません!


続いて、Twitterに投稿した動画には写っていなかったお手製自動給餌装置をお披露目します!

こちらが装置の全容です!

非電動自発摂餌装置 20201222 02

イシダイが無駄に可愛らしく写っていますが、装置の方を見てください!


私はこの装置を「非電動自発摂餌装置」と名付けました!長いので普段は省略して「装置」と呼んでいますが…

もっと機械らしいものを想像していた方にはガッカリさせてしまうのではないかと少し不安になりましたが、これが現実です。難しい名前を付けたわりには、手作り感あふれる外見となっています。なんとモーターやセンサーは使用していません。材料のほとんどは100円ショップで購入しました。

それでも!機能性は名前負けしていないつもりです!エサが確実に1粒ずつ出てくるように試行錯誤し、イシダイには負担がかからないように可能な限り配慮して開発した装置なのです!


せっかくなので、装置の仕組みについてもう少し紹介させてください!

非電動自発摂餌装置 20201222 03
※紐は黄色い線で強調しています。

イシダイがプルスイッチを咥えて引っ張ると、エサ入れの下にある回転板が赤い矢印の方向に回ります。回転板にはエサが1粒はまる穴があり、回転板が60度ほど回転することで、その1粒のエサが青い矢印で示したように2つの穴を通って水槽まで落ちていきます。イシダイが引っ張ることをやめると、おもりによって元の状態に戻るという仕組みです。


イシダイの学習も装置の開発も成功する保証はありませんでしたが、今回の挑戦によってイシダイの素晴らしさを少しでも感じてもらうことができたのではないでしょうか。魚の魅力をもっと知ってもらうため、北里アクアリウムラボはこれからも様々な挑戦をしていきます!ご期待ください!


現在、北里アクアリウムラボは臨時休館中です。再開しましたら是非お越し下さい。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

2020/12/23(水) 10:00 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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