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ラボスタッフ

Author:ラボスタッフ
北里大学海洋生命科学部
ミニ水族館
『北里アクアリウムラボ』
学生スタッフ達による日々のあれこれをお届けします。

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みなさん、こんにちは。北里アクアリウムラボ11期生の釜崎です。

昨日7月7日は七夕でしたね!ということで、今回は七夕にぴったりなお魚をみなさんにご紹介します。
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このお魚の名前は ホシササノハベラ Pseudolabrus sieboldi です。
笹の葉というまるで七夕の主役のような名前を持つこのお魚は、主に岩礁域や砂底に生息する海水魚です。
磯釣りでよくかかるため、釣り好きの方は見たことがあるかもしれませんね。
このベラ、一見よく見るお魚のような見た目をしていますが、実は繁殖行動においてとても面白いメカニズムを持っているのです。

ホシササノハベラは最初、全個体がメスとして成熟します。
そして一定の段階まで成熟すると、群れの中で一番大きな個体がオスに性転換してしまうのです!
早いものではなんと二週間程度で性転換が完了するそうですよ。

では、なぜホシササノハベラは性転換を行うのでしょうか。
一説によると、性転換は岩礁やサンゴ礁など比較的生活圏が狭い魚種に多く見られるそうで、限られた空間の中で性別が偏ることによって繁殖が行えなくなることを防ぐためなのではないかと言われています。

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同じく性転換を行うお魚に、水族館でも大人気の カクレクマノミ Amphiprion ocellaris がいます。
こちらはホシササノハベラとは逆で、群れの中で最も大きなオスがメスへと性転換します。
カクレクマノミはその名の通りイソギンチャクに隠れて身を守りながら生活するお魚です。
性転換は長距離を泳がず安全なすみかで暮らすことを選んだ結果獲得された、彼らの重要な生存戦略の一つだったのですね。

ホシササノハベラとカクレクマノミは、どちらもアクアリウムラボで飼育しています!
今はコロナウイルスの影響で臨時閉館していますが、終息し開館した際にはぜひ彼らに会いにお越しください。
どちらも岩陰やイソギンチャクの陰に隠れていることが多いため少し見つけにくいですが、根気強く眺めているとひょっこりと可愛い顔を見せてくれると思いますよ!

最後までお読みいただきありがとうございました。
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2020/07/08(水) 10:00 | コメント:0 | トラックバック:0 |
こんにちは。11期生の金子です。

早速ですが、今回はまずカサゴ Sebastiscus marmoratus を紹介したいと思います。

カサゴ 042

なんとも地味な体色ですね。赤色の強い派手な個体もいるそうですが、アクアリウムラボのカサゴは見事な茶色です。目立ちません。地味です。※個人の感想です。

そんなカサゴですが、魚の中では少し変わった生態で知られています。この魚、なんと卵ではなく子どもを産む胎生なのです!

カサゴと同じ硬骨魚類の中では、カダヤシ科のグッピーなどが胎生で有名でしょうか。その他にはウミタナゴやシーラカンスなども胎生の魚です。

ここでカサゴの繁殖について少し踏み込んだお話をさせていただきます。

カサゴは10〜11月初旬に交尾をします。オスメスともに複数の相手と交尾するそうです。卵が成熟してから体内受精をし、卵巣腔内で胚発生が進みます。受精後20〜25日で胚は孵化し、体長3〜4mm程度まで成長します。この時、栄養源となるのは卵の卵黄に限られ、母体から栄養物質を供給されることはありません。その後、11〜翌5月に数万尾以上の仔魚を出産するのです。

これはあくまでもカサゴの繁殖様式です。グッピーやウミタナゴなどは、かなり異なった繁殖をします。さらには、カサゴと同じカサゴ亜目メバル科の魚の中にも全く異なった繁殖をする魚がいたのです、、、

ユメカサゴ Helicolenus hilgendorfii です!

ユメカサゴ 042

先に紹介したカサゴと似たような外見でありながら、アクアリウムラボでは愛称をもらい、ブログでは今回で今年3回目の登場を飾ったりとスタッフ間で大人気の深海魚です。

さて、このユメカサゴがカサゴの胎生とどう違うのかと言いますと、そもそも胎生ではないのです!交尾後に受精卵を産む受精卵生であることが分かっています。胎生という珍しい生態を持つ魚の仲間の中でも例外的な魚だったのですね!

派手な見た目ではないカサゴとユメカサゴですが、少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

現在、北里アクアリウムラボは臨時休館中です。再開しましたら是非お越し下さい。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

2020/06/24(水) 12:00 | コメント:0 | トラックバック:0 |
こんにちは!11期生の及川です。

春の日差しが心地よく、ぽかぽかと暖かくなってきましたね。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
近頃は、新型コロナウイルスの報道で状況を知るたびに心痛みますが、厳しい局面に対峙し改めて人とのつながりの大切さを実感します。体調には十分気をつけていきましょう。

今回は、いまこそ大事にしたい“助け合いの精神”をもつラボの仲良しコンビ、ギンガハゼ Cryptocentrus cinctus (Herre, 1936) と ニシキテッポウエビ Alpheus bellulus Miya & Miyake, 1969 をご紹介します。

ギンガハゼとニシキテッポウエビ

ギンガハゼとニシキテッポウエビは、生活を共にしお互いに相手から利益を得る「相利共生」の関係にあります。
それぞれのお仕事をみていきましょう!

早速水槽をのぞいてみると..姿を見せてくれました.♡こちらは、ギンガハゼ。

ギンガハゼ

砂泥底を好み、巣穴に隠れていることが多いです。巣穴はもともとニシキテッポウエビのもの。隠れ場所とする代わりに常に周りの様子をキョロキョロと見張り、外敵から巣穴を守るお仕事をしています。
大きくて丸い目が印象的!ハゼの仲間は視力がとても良いんです。
いち早く危険に気づき外敵を見つけると、ニシキテッポウエビに危険を知らせます。
どうやって知らせているのかはこの後のお楽しみ♡

続きましてニシキテッポウエビ。

ニシキテッポウエビ

白い斑点が沢山あって、鮮やかな見た目をしています☆ テッポウエビの仲間はハサミ脚がとても大きいのが特徴です。

ニシキテッポウエビ 2

これを使い音を出すため「鉄砲エビ」といいます。本来は威嚇に使われますが、ハゼと共生するテッポウエビは、この大きなハサミ脚を活用して巣穴掘り、砂や泥を運搬するお仕事をしています。

エビは高速で泳ぐイメージがありますが、実はテッポウエビは泳ぎが上手ではありません。巣穴からあまり離れずに過ごしています。また、ハゼとは対照的に視力が良くなく、自然界では油断した隙に外敵に食べられてしまうこともしばしば…。

そのため、ハゼは外敵が接近すると目の悪いテッポウエビに代わって外敵を発見し、テッポウエビに知らせて一緒に巣穴に潜り込み、危険を回避しているんです。

さて!ニシキテッポウエビは「敵が来た!」という警告をどうやってハゼから受け取るのでしょうか?
ニシキテッポウエビの長い触覚にご注目。外に出る時、触覚は必ずハゼの体のどこかにくっつけており、ハゼは体を振ってニシキテッポウエビに危険を知らせているんです。

ギンガハゼとニシキテッポウエビ 2

さらに、テッポウエビはハゼを綺麗に掃除する「クリーニング」をします。ハゼの排泄物や餌の食べ残しを餌として利用するのが目的です。ハゼはお礼にテッポウエビの餌となる藻類の切れ端などを巣穴に運びます。
持ちつ持たれつ仲良く暮らしている姿に、ほっこりと癒されます♡

現在、新型コロナウイルスの影響により5月31日まで臨時休館しております。
開館後お越しの際にはぜひ観察してみてくださいね♪
最後までお読みいただきありがとうございました。

2020/04/29(水) 10:17 | コメント:0 | トラックバック:0 |
みなさんこんにちは。アクアリウムラボ10期の幸田です。新型コロナウイルスの影響で多くの娯楽施設も休業になり、外出もまともに出来ず、なんて春休みだ!!って感じですよね。北里大学海洋生命科学部の講義の開始時期も5月以降なってしまいました。そのため、自分は家に引きこもり、ゲームに没頭する毎日を送っています。みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

ということで今回紹介するのは、岩の中にほとんど身を潜め、餌の時しか出てこない引きこもりの魚についてです。
その魚がこちら!

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でん!!ダイナンギンポDictyosoma burgeri van der Hoeven, 1855です。
この写真だと全身岩から出ていますね。しかし、これは餌をあげた後の写真です。では餌をあげる前の写真を見てみましょう。

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さてどこにいるでしょうか?
少し見えにくいので左側を拡大してみると、、、

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いた、、、しっかり引きこもってる。そしてかわいい。
この頭を少しだけ出してる感じと口元がへの字になってるあたりがなんとも可愛らしい。
中でも餌の時間になると岩場からニョロニョロと水面に伸びてきて、餌を食べる姿はとても可愛いです。

このダイナンギンポは、日本各地の沿岸の磯や潮だまりに生息しています。穴釣りでよく釣れますが、穴釣り界では、外道と言われているようです。しかし、東京では高級天ぷらネタとして、とても甘みがあり美味しいんだとか、、、ぜひ食べてみたいものですね。

そんな美味しいと噂のダイナンギンポですが、アクアリウムラボでは入ってすぐ左の沿岸水槽で展示しています。来館した際には探してみてください。
現在、新型コロナウイルスの影響で5/31まで臨時休館しています。再開したらぜひアクアリウムラボにお越しください。
最後までのご閲読ありがとうございました。

2020/04/08(水) 10:00 | コメント:0 | トラックバック:0 |
こんにちは、今回はラボ9期生の佐藤がお送りします。

さて。これはアクアリウムラボの展示でも一際目立つ水槽、サンゴ水槽です。

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過去のブログでもサンゴや魚たちについて色々取り上げてきましたが、今回紹介するのはこちら、
カエルウオ Istiblennius enosimae です!

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サンゴ水槽の中では地味な体色をしていますが、体長10cmくらいの眼がクリッとしているとても可愛い魚です。
眼の上には「皮弁(ひべん)」という体表の一部が変化したものがあり、睫毛のようで可愛さを際立たせています!



カエルウオは岩礁域やサンゴ礁に生息し、岩礁域では干潮時の潮溜まりで見られることがあります。
カエルウオは岩などに付着するコケを食べます。水槽のガラス面のコケも食べてくれるので、掃除屋さんとして飼育されることも多いようです。

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ガラス面についてるコケをパクッ




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岩についてるコケをパクッ



コケを食べ泳いでる姿は見てて飽きません。
お越しになった際はぜひ観察してみてくださいね。


最後に。
来月の2、3日には北里祭というアクアリウムラボにとって最大のイベントがあります。
特に我々9期生は、最後の文化祭ということで張り切って展示企画を進めておりますので、ぜひお越しください!!

それでは!

2019/10/15(火) 17:36 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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